藤原竜也主演舞台『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』
村上春樹の世界的に有名な小説
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」
現実世界と深層世界のパラレルワールドを行き来するハードボイルド小説。
舞台化不可能と言われた本作を、ダンサーであり、1992年にオリンピックの開会・閉会式を演出したこともあるフランスの芸術家
フィリップ・ドゥクフレ
が演出を手掛ける。
主演は藤原竜也
私は藤原竜也のファンであり、彼の舞台
ロミオとジュリエットを始めとするシェイスクピア劇
では、魂を絞り出したような演技に魂を揺さぶられ、
『天保12年のシェイクスピア』
『ろくでなし啄木』
などの喜劇には、人間存在の儚さの中にも、愚かさや滑稽さの垣間見えるヒョウキンな演技に吸い寄せされた。
舞台俳優としての彼も素敵だが、ドラマや映画俳優としての彼も好いている。
彼が18歳のときの『バトルロワイヤル』から私の藤原竜也遍歴が始まるが、
今作のテーマでもある「ハードボイルド」が一番前面に出ており、彼の映画の中で最も好きな映画
2008年 阪本順治監督 『カメレオン』
仲間を守るために、大人しく凡人を演じていた軍人崩れの主人公が、仲間を殺されたあと、覚醒して強大な敵のアジトに潜入し、飄々と敵を蹴散らしていく姿には、沸々と血が沸る興奮を覚えさせられた。
当初、ハードボイルドの代名詞である役者「松田優作」を主演として書き上げられていた脚本を、藤原竜也が演じる。
硬派なだけでなく、カメレオンのように、複数の色に移りかわる変幻自在な主人公を、彼の色を残しながら演じきった、あの演技力には脱帽する。
ちと藤原竜也語りが過ぎたようだが、舞台の感想に移る。

40年前の名作小説である原作と筋は変わらないので、物語の感想については、敢えて触れることはしない。
演出について感じたこと。
私は、舞台というものには疎い。
これまでは正直、舞台というものについて、演者の肉声に魂を揺さぶられることはあるが、舞台演出については、小道具を巧みに利用して学芸会を商業レベルにまで質上げしたもの。くらいの感覚であった。
CG技術が普及している現在、視覚効果としては物足りなさを感じるのは無理がないこと。
しかしこの舞台は、プロジェクションマッピングを多用し、照明の使い方に細部のこだわりが見られる、
光と影、そして音
による総合芸術であり、その中で舞い踊るダンサー達は幻想的でさえある。
物語の終幕で藤原竜也が、現世と、夢の世界の境界線上で独白するシーンは、胸に響くものがあり、主人公の選択により惹起される何とも言えない余韻と相まって、終幕後のスタンディングオベーションはむべなるかなという感覚。
ここには、何もかもがあって、何もない。

あと、森田望智の演技力。
現世に出てくる、純粋ながらも理不尽な現実に疲弊したドライな図書館司書と、並行世界の、影をなくした無垢なる女性の2役を演じた彼女の演技力にも一見の価値がある。
『経済サイクル投資法』ピーター・オッケンハイマー著 経済を俯瞰的に眺める
ゴールドマン・サックスの投資戦略家であり、40年以上投資の世界に身を置いた第一人者ピーター・C・オッペンハイマーによる、戦後からの経済サイクルを俯瞰的に解説した著書
『経済サイクル投資法』ピーター・オッケンハイマー著 2025
1990年代のバブル崩壊により失われた30年を過ごしてきた日本であるが、バブル崩壊という現象は、17世紀のオランダの「チューリップバブル」から始まり、これまで、「運河バブル」、「鉄道バブル」、「ラジオバブル」など、様々な商品が過剰に取引され、急激な下落により崩壊してきた。
2000年代でいうと、ITバブルがあり、アメリカの代表的な500社からなるナスダック指数は、
1995年からの5年間で5倍に膨れ上がった
ものの、ITバブルが崩壊した2002年の10月以降には、
80パーセント下落
している。
投資の歴史のもとを辿ると「期待」「成長」「楽観」「下落」の4つのサイクルがあり、それぞれの持続期間やトータルリターンに言及している。
また、金利の上昇を発端とする景気後退による弱気相場や、コロナショックなどのイベント発生時の下落とその後のリバウンドなどについても、騰落率や、回復に要した年月について解説している。


そして、ポストモダンサイクルのこれからの展望については、地政学リスクやインフラ投資の増大、政府債務の増加、高齢化による人口動態の変化など、負の要因に触れつつも、生み出されたAI技術を、ヘルスケアなどのオールドエコノミーが取り入れていくことで、雇用が創出されていくなど、楽観的な観測も示している。
本書は、「これから投資で稼ぐにはどうしたらいいか」という問いへの明確な回答はないが、市場を俯瞰で見て、今後の経済予測を立てていくために考察する力と、ヒントとなる情報を、グラフによる視覚効果をもって与えてくれる。そんな資料本。
考えすぎをやめよう『STOP OVER THINKING』ニック・トレントン著
書店の人気コーナーで偶然見かけた
『STOP OVER THINKING』 ニック・トレントン著 2025
―思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣―
要は、「考えすぎをやめよう」ということ
最近は特に、この手の自己啓発本をよく目にするようになった
HSPという言葉をしっているだろうか。
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、感受性が高く敏感な気質を持った人をいう。
語感がめっちゃかっこよく聞こえるが、要は、「やばいくらい気にしぃな人」ということ。かっこ悪い。
人目を気にして内に抱え込む性格は、日本人らしい気質のような気がするが、上記啓蒙書は、39か国で刊行されている150万部を突破したベストセラー本である。
(個人的な感覚だと、ちとお堅い思考性のあるイギリス、ドイツ、ロシアあたりの西欧国。若しくは日照時間が少ないスウェーデンなどの北欧国に、神経質でうつ気質の人が多いイメージがある。)
かくいう私は、
ハイリーセンシティブパーソン
の完成形である。かっこいいだろぅ?
どのくらいかというと、今ではいろいろな方法を駆使し(後述します)、人並みの生活を送れるようになったが、過去の自分は、完全なる臨床対象レベルである。
例えば、
〇 学校や職場での人との会話で、自分が場違
いな返答をしたかもしれないと感じると(人
からの指摘がなくとも自分で発掘する(過剰
なマイニングスキル))、その日はその思考に
囚われ、他の生産的な行動が手にがつかなく
なる。
〇 たまの気が休まるはずの休日、過去の(小
学生くらいの頃から遡る)失敗が津波のよう
に押し寄せ、ストレスホルモンに脳が侵さ
れ、生産的なことはもちろん、リラックスす
らできず、疲れ切って休日が終わる(負のタ
イムリーパーもしくはホリデーブレイカーの
称号獲得)
〇 未来の楽しみなことが1つあると、それに
付随する心配事が3つくらい押し寄せて、も
はや楽しみではなくなり、すべてを心配事の
種に変えられる(迷惑系花咲かじいさん)
どう、すごいでしょ?
「将来の漠然とした不安」という理由で入水自殺した芥川龍之介の気持ちに共感していた若かりし頃。
不安症に人生を食いつぶされないために、どうすれば泥沼から這い上がれるか
それが、私の青春期の人生的課題だった
そして、小さな階段を上り続け、克服へと至る
まずは、脳の仕組みを理解する。
ストレスにさらされるとコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、衝動を抑制するなどの理性的な働きをする前頭前野の働きが弱まり、セロトニンなどの幸せホルモンの分泌が阻害される。
つまり、
考えすぎ → 不要なストレスにさらされる → 衝動の抑制ができなくなる
→ ポルノやバク食いなど、負の行動に依存する → 自己肯定感が低下し、さらに負の思考に囚われる
→ 人生下り坂界隈
という負のスパイラルに陥ることになる。
考えすぎによって、人生が蝕まれていく
馬鹿らしいだろう?
次に、仕組みを理解した上で、どのように改善するか。
まずは、マインドセットの切り替えが必要。
〇 人は自分の人生にしか興味はなく、お前が
気にしているほど、他人はお前のことは見て
いない
〇 人生、どれだけ苦しもうが、好き勝手生き
ようが、結局は死んで無になる
〇 人1人の人生なんて、砂漠の中の一粒の砂
粒に過ぎない(お前がどれだけ苦しもうが、
何も考えずに生きようが、社会は、世界は、
何事もなく回っていく)
〇 馬鹿の考え休むに似たり
〇 人生は死ぬまでの暇つぶし
こういう考え方で、一時の安らぎを得てごまかすのも有効。
しかし、それによって考え方を常態的に切り替えられるような人間であれば、そもそも負のスパイラルに陥っていない。
そこで、精神論ではなく、物理的に、内分泌系の作用をコントロールすることで、根本的な解決に近づける。
悩みや不安は、結局、脳内分泌系の作用による
まずは朝を制すること
前日にお酒を飲まないと、睡眠の質は上がり、その日の気分やパフォーマンスに大きく影響する
よい睡眠をとれば、少しくらい睡眠時間を削って早起きしても、質の悪い睡眠時間を延ばすよりよっぽど効果がある
(睡眠の質は、スマートウォッチなど、バイオリズムを図れる時計で管理するのもよい)
その上で、私が実践した方法は、例えば、
〇 朝5時に起きて簡単なストレッチと腹式呼
吸をして、体の状態を確かめ、対話する
〇 上半身裸になり、5分ほど室内で体を動か
す ― 超えるべき惰弱な自分を仮想敵に据
〇 次に、3分ほど無理やり笑い続け、エンド
ルフィンを強制的に湧き出させることで、幸
せであると錯覚させる
―楽しいから笑るのではない。笑うから楽しくなるんだ
〇 自分の人生を好転させるために必要なこと
に時間を充てる(投資の勉強とか英会話と
か、時間を決めて、自分の人生に必要なこと
を)
この30分間があることで、その日一日、新陳代謝が良くなり血の巡りが改善し、アドレナリンやドーパミンが適度に湧き出て、鬱屈とした気分が霧散する
また、自分に小さな勝利をしたという清々しさを感じながら家を出れる
しかし、これを習慣化するまで、何回もの挫折と後退と停滞と無念を噛みしめた
そもそも、早寝早起きを習慣化できない外的要因もあった
また、早起きしてまでやりたいことや、何かをやる気力がない
自分には意識高い系の行動は不可能だ
そして諦めていつもの気だるい日常に戻る
それで納得できるなら、それでもいい
死んだように生きていくことに、諦観を受け入れる境地に至ればそれもよし
しかしそうはならないだろう
誰しもが、人生をよくしたい、よりよく生きたいと、細胞レベルで感じている
安易な死を選ばずに生き続けるなら、目を背けるにも限度がある
人のライフスタイルや性格によって、合う方法がきっとある
大きなことから始めることはない
日々、少し苦しいことを自分に課してそれをルーティーン化することで、自分に勝利した回数を重ね、自己肯定感を増していく。
たまに大きくやらかしても、日々の自己研鑽があれば、倒れそうな背中を支えてくれる
そうすれば、内側から何かをやりたいという衝動が湧き出てきて、日々が忙しくなり、余計なことを考える暇すらなくなる
そういったことに気づくきっかけとして、先述した啓発本を読んで、自分に合う部分を取り入れていくのもよい
『STOP OVER THINKING』のいくつかのポイント
〇 不安症の遺伝要素は26%、残りの74パー
セントは環境と行動による
(9番染色体に遺伝的要因が認められる)
〇 考えすぎをやめる対策方として、「4A」の考
え方
回避(avoid) 変更(Alter)
受容(Accept) 適応(Adupt)
がある
〇 不安の横流しが有効
心理学者による無作為化試験
不安を横流し(一旦意識から除外する)こと
で、嫌なことの反芻を避ける
麻枝准「Charlotte」第8話「邂逅」から怒涛のエンディングへ
完全にオッサンになった今、10年ぶりに見ても、こんなに心を動かされるなんて、日本のサブカルチャーは世界に誇れると改めて実感。。
7話の崩壊を経て、物語は急速に加速していく...
第8話「邂逅」
劇中歌として登場するオリジナルバンド
「ZHIEND」
ポストロックの脱力感と、世界を見通すような透き通った声、音の奔流
アニメからスピンオフして、全12曲のアルバム(英語版、日本語版合わせて24曲)が発売されるという、このアニメにおける「ZHIEND」の存在感は多大なもの。
これより5年前のアニメ「AngelBeat!」の劇半バンドである「GirlsDeadMonster(ガルデモ)」の編曲を担当した光収容と、同バンドのボーカルを勤めた、儚くも力強い歌声のボーカル「marina」の織り成す奇跡。
(麻枝准は「岩井俊二」監督の映画が好きだと以前どこかで話していた気がするが、『リリイ・シュシュのすべて』2001 における劇中歌手リリイ・シュシュを思わせる世界観。)
そんな「ZHIEND」がキーとして、主人公とヒロインの結びつきを強くし、主人公の過去を明るみに出して、物語は思わぬ方向に展開する。
目の見えないボーカルが、色のない世界で、世界の本質を反響させていく。

[ここからネタバレあり」
第9話「ここにない世界」~第13話「これからの記憶」
まさに、別世界を見せてくれる。
この話から、今までの伏線を回収しつつ、話が全てひっくり返されていく。
エンディングまで、一気見必至の血沸き肉躍る展開。
第12話で主人公は、究極の自己犠牲の末世界を救う決意をして、ヒロインに告白する。
終盤での主人公の告白に、ましてや、死地に赴く主人公の思いに、ヒロインは、
精一杯の感情を込めて、告白を受け入れる...ということはなく...

「はぁ?、恋とか、そういうやつですか?」
と不審げな顔で聞き返す。
今作のヒロインらしくてよい。
しかし2人は西日が差し込む部屋で、ある約束をする。
「必ず帰ってくること」
ただそれだけを願って。
ヒロインが主人公に渡した一つの単語帳、そこに綴られた文字。それが、主人公をこの世に引き留め、ある1つの約束を守るためだけに、主人公は任務を完遂する。
そして、ボロボロになって帰還した主人公は、病室のベッドの上で目を覚ます。
ベッドの脇に隣り、主人公の覚醒を見守る女性。
主人公が目を覚ましたのを見て、嬉々として語り続ける。
そんなヒロインに主人公が発した言葉、
「それで、あなたは?」
何かを選び取ることは、何かを失うこと。
ヒロインは事態を飲み込み、唇を噛みしめ
「そうきましたか...」
と、そして、万感の思いを込めて、
「私は、あなたの恋人です」
思い出は、これから作っていけばいい。と
そしてエンディング曲 「君の文字」をBGMに、物語は幕を閉じる。
物語と曲が合わされば、こんなにも破壊力があるものなのか。
物語だけを見れば、終盤が駆け足すぎることや、組織力があるのに主人公が一人きりで世界と対峙する必要があったのかなど、引っかかる点がないわけではないが、そんなことは些細なもの。
脚本と作曲を同じ人間が担当しており、曲や歌詞は、物語を盛り上げるために計算して作られている。相乗効果による、これ以上ない総合演出。
麻枝准が自ら述懐しているように、彼の紡ぐ物語と音楽は、鈍器で殴りつけるような、強制力を伴う感動。
さすがです。
物語終了後、エンディング曲「君の文字」をリピートし、物語の余韻を味わいながら筆を置く。

泣きゲーのパイオニア「麻枝准」脚本のオリジナルアニメ『Charlotte』2015
10年ぶりに視聴。
麻枝准、あなたは生きていますか。
プレイ時間40時間以上のサウンドノベルに比べ、アニメ作品では
ワンクールであれば25分×13話の5時間40分
くらいの時間。
その中で感情移入させ、クライマックスでカタルシスを得させるには、長尺のノベルゲームとは手法を変えなければいけない。
[以下、大きなネタバレはなし]
2015年に「P.A.WORKS」により制作された、「麻枝准」脚本、楽曲制作による
オリジナルアニメ 「Charlotte」
俺はこのアニメが大好きだ。
1話では、主人公のすがすがしいほどのクソさが見れる。
5分だけ他人に乗り移れるという不完全な特殊能力を持つやる気のない主人公。
日々を怠惰に過ごし、むかつく不良集団がいれば、そのうちの1人に乗り移り他の奴を殴って乱闘を巻き起こすなど、くだらないことに能力を使い続ける。
地頭はいいのだろう。カンニングを繰り返してテストでトップを取り、進学校に主席で進学する。
その目的は、進学校に通うお嬢様のような女を彼女にするためという、すがすがしいほどのクソさ。
...そこに、主人公を否定する存在として、物語に登場するヒロイン。
ギャルゲー原作のアニメのヒロインは、だいたい目が異常に大きく、不可解な口癖や語尾でキャラクター性を前面に出し、萌え要素を記号として盛り込んだ分かりやすいものが多いが、今作のヒロインは一味違う。
ニヒルで冷笑的で、これまでの凄絶な環境から人生に大きな陰を背負いながらも、底には無邪気さを合わせ持つという特徴が、声優「佐倉綾音」の表現により上手く活かされ、萌えとは違う「ただ、あなたが好きです」という気持ちを抱かせる。

そんなゆるい学園ものアニメの展開が続くかといえば、そうはさせないのが麻枝准。
10年前に見て、今日まで記憶に残り続けていたのは、衝撃的な
第7話 逃避行の果てに
主人公がある出来事をきっかけに崩壊し、落ちぶれて、人間をやめる寸前まで行きつく。。。
この話の中で、人が人でなくなっていく狂気が淡々と流れていくが、そこにはヒロインの介入が一切ない
そして視聴者も不安になり、この物語に救いが欲しくなるころに、
颯爽と現れて、すべてを一蹴するヒロイン
ヒロインの特殊能力や、これまでの伏線を回収してのこの演出は、とても素晴らしく、7話のエンディングに続く主人公とヒロインのやりとりでは、涙を流さずにはいられない。

そしてここから物語は怒涛のエンディングに向けて加速していく...
「Key」麻枝准 オリジナルアニメ『Charlotte』
「サウンドノベル」というジャンルをご存じだろうか。
ギャルゲーとかノベルゲームとか言われるもの。
人生においてこれほど衝撃を受けたサブカルはない。
要は「BGM付大人の絵本」
子供の頃絵本をめくる手が止まらなかっただろう
ページをめくるごとに情報が洪水のように押し寄せ、未知なる世界へのわくわく感で胸がいっぱいになる。
大人なってもそれが楽しめるとしたら、さらには、BGMという情動を揺さぶる要素も加えて。
ページが切り替わるごとに展開に沿って扇情的な音楽が流れ、演出効果によってムードが高まり、クライマックスでは絶頂にいたる。
―――
「麻枝准」というクリエイターをご存じだろうか。
ストーリーと音楽の融合、両方をメインで手掛け、自ら生み出した物語に音楽を乗せる。それを可能とする雄一無二の天才クリエイター。
制作会社「Key」の『Air』『CLANNAD』を代表作とする「泣きゲー」というジャンルの先駆者となった孤高な男
麻枝 准(まえだ じゅん)
その人。
最近では、『ヘブンバーンズレッド』2022(キャッチコピー「最上の、切なさを。」)のスマホアプリゲームの脚本、音楽を担当している。
大人になってシニカルになり涙を流すこともなくなった自分に、大人でも号泣することができるということを教えてくれた、心の恩師。
薬漬けになるほど圧倒的な孤独と絶望の中で、弱さに裏打ちされた強さや感動を生み出し続ける天才。
そんな彼が脚本、音楽、劇伴の作曲まで手掛けた、P.A.WORKS制作にかかるオリジナルアニメ作品
『Charlotte』 2015年
かつて衝撃を受けたかの作品を、10年が経った今改めて視聴した。
次はその感想...









