漫画 『服を着るならこんなふうに』 はファッション弱者の味方です

 服を買いに行くための服が無い!

 ショップで店員さんに話しかけられるとキョドッてしまって、そそくさと店を立ち去ってしまう..

 

 そんな、自意識過剰な現代人には決して少なくはないであろう

   ファッション弱者

に優しく歩み寄ってくれる漫画がこちら

 

 

『服を着るならこんなふうに』 漫画 縞野やえ 企画協力 MB 角川書店 2015

        

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 現在4巻まで出ているが、とりあえず2巻まで読んだ感想。

 

 自分がファッションに関して、

   センスが無い!

 そう思って、おしゃれを敬遠している人はいないだろうか?

 ファッションも、周りから見て

   「あの人の着こなしかっこいいねー」

という感覚がある以上、格好よく見える基準というものが存在する。

 それすなわち、ファッションには客観的な理論が存在するということ。

 その理屈を学べばファッションセンスあるなしに関係なく、ユニクロなど敷居が低い良質な店の商品だけでも、ある程度格好よく見せることができる、というのが、この漫画に通底するファッションの価値観。

       

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 「KnowerMag」とうファッションブログをやっている、メンズファッションバイヤーの「MB」が企画協力して作られている本作。

 ファッションの理屈から、ユニクロや無印などのファストファッションのおすすめ商品なども紹介されており、勉強になる。

 

 例えば、理論でいうと

   〇 ファッションはドレスとカジュアルのバランスが大切

   〇 胴長短足の日本人体系には、下半身を同系色で統一することで、足を長く

    見せる視覚効果が出せる

   〇 スヌードなど顔の周りにアイテムを置くことで小顔の視覚効果が得られる

などであり、

 具体的な商品でいうと

   〇 ユニクロの「スキニーフィットテーパードジーンズ」

      DIro Homme(ディオール・オム)のハイブランド商品を模倣した、簡

     単なコーディネイトで大人っぽさを演出できる合わせやすい商品

   〇 無印良品「洗いざらしブロードシャツ」

      身体にはゆとりがあるが袖が細い作りになっており、デザイナーにも愛

     用されている商品

などなど。

 

 文章だけでは分からないが、漫画で表現されているので一目で伝わるのが良い。

 

 また、しっかりもののJDの妹ちゃんが、ニットなどの傷みやすいものは日陰で平干しだよ、など、基本的な洗濯の注意点などを教えてくれるのも優しい作り。

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 人と会うとき服装を考えるのがおっくうだ

 服を買いに行くのもおっくうだ

 外に出るのがおっくうだ

 よし、ひきこもろう

 

 という、自意識に囚われてがんじがらめになってしまっているファッション弱者に

 服を選んで着ることを楽しむ

とう素晴らしい感覚を今一度味わせてくれる、そんなきっかけとなるであろう素敵な作品。