西加奈子作品を初めて読んでみようと思い、
『円卓』
文藝春秋 2011
を手に取った。
言葉のリズムが良く、断片的な文章の欠片の一つ一つが符合して意味を為し、脳にストンと落ちてくる感覚が小気味良い。
大人になり薄い皮膜越しには見えにくくなった透き通った景色と、未知に満ち満ちている世界から受ける圧倒的な孤独と不安。
子どもの頃に感じていたそれら純粋な感覚を少しだけよみがえらせてくれる、そんな小説。
映画化もされているみたいで、小憎らしくも純粋な主人公の女の子、ことこを演じる芦田愛菜ちゃんの
「うるさいぼけ!」
も少し聞いてみたい気がする笑