西野亮廣『革命のファンファーレ~現代のお金と広告』

キングコング西野・・バラエティ番組「はねるのトびら」で世に出て、はねトび終了後はそんなにテレビで見ることもなくなり、その自由で怖いもの知らずな発言で方々に敵を作り、今では炎上芸人として世間に認知されているこの男。 芸人として笑わせてもらった…

「うめざわしゅん作品集成」 感想

社会に適応できない者、つまはじきにされる者、通常幸福といわれているものを享受する才能の無い者。 かれらのことを表現するにおいて、この漫画のあとがきにおいて著書は、作家の福田恆存(つねあり)の文章を引き合いに出している。 一俵の米を脱穀すると…

清水富美加 『全部、言っちゃうね。』 感想 

「幸福の科学」への出家でメディアを騒がせている清水富美加が、ここぞのタイミングで出した告白本(この団体儲かるぞ~) 『全部、言っちゃうね。』 千眼美子 幸福の科学出版 2017.2.17 別に俺は清水富美加が特に好きなわけではない。演者として出ている映…

漫画 『服を着るならこんなふうに』 はファッション弱者の味方です

服を買いに行くための服が無い! ショップで店員さんに話しかけられるとキョドッてしまって、そそくさと店を立ち去ってしまう.. そんな、自意識過剰な現代人には決して少なくはないであろう ファッション弱者 に優しく歩み寄ってくれる漫画がこちら 『服を…

『グローバライズ』 木下 古栗 騙された..読書感想 

アメトーク「読書芸人」でも紹介され、話題を呼んだ 『グローバライズ』 木下 古栗(きのした ふるくり) 河出書房新社 2016 ・・・ まず最初に一言、俺はこの小説が好きだ。 しかしこれは、ゴールデンタイムのバラエティ番組で芸能人によりおすすめされるべ…

『THE WORLD IS MINE』 3巻

折り返しの3巻目 完全にヒグマドンのターン! いよいよ街中に降臨し、ひたすらに暴れまくる ヒグマドン そんな中、慈愛心に溢れる女性マリアちゃんと接触することで変化し ていくモンちゃんと、嫉妬に駆られて更に残虐行為を犯すトシ 政府もいよいよ自衛隊…

新時代に取り残されないために・・ 『AI時代の人生戦略』 成毛眞

iPhonの音声認識機能「Siri」に代表されるAI(人工知能) プレイステーションVRの発売が耳新しいVR(仮想現実) ポケモンGOに使われた新技術AR(拡張現実) など、新しい時代の到来を予感させる技術が現実化してきている。 2016年はVR元年と…

自閉症をめぐる兄弟の絆のロードムービー 『レインマン』 

自閉症の兄を演じるダスティン・ホフマンと、最初は遺産目当てで兄を施設から連れ出すが、彼に触れて少しずつ兄弟の絆を取り戻していく弟を演じるトム・クルーズというキャストで送られる、心温まるロードムービー 『レインマン』 監督 バリー・レヴィンソン…

西 加奈子『舞台』

書店であらすじを見て、自分に通じるものを感じて即買いした小説 西 加奈子『舞台』 『人間失格』の主人公「葉蔵」を自分自身のように感じる自意識過剰な29歳の青年「葉太」。 忌み嫌っていた父親が病気で死に、父親が遺した金で、ある一冊の小説「舞台」を…

国家の危機意識の低さに警鐘を鳴らす小説 村上龍 『半島を出よ』

社会に対する問題意識とか、生存理由の希求とか、何か飢えを感じると村上龍の小説を読みたくなる。 村上龍 『半島を出よ』上・下 幻冬舎文庫 2005 簡単なあらすじは 福岡が北朝鮮に侵略され、国家の危機管理体制の低さや法整備の不備により政 府は具体的な行…

『THE WORLD IS MINE』 2巻

2巻目に突入 表紙の女は、1巻で登場し、2巻目ではトシモンに加わろうとする女性、マリアちゃん。 帯のコメントの一人は小説家 阿部和重 これは、壮絶なまでに徹底した描写の追求によって「世界」の連続性を 描き出す、きわめて倫理的な作品である。 ――テ…

ウラジーミル・ナボコフ 『ロリータ』

「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。舌の先が口蓋を三歩下がって、三歩めにそっと歯を叩く。ロ。リー。タ。」 こんな軽妙な書き出しから始まるアメリカの古典文学。 展開が次々と切り替わっていく疾走感のある物語ながらも…

女性火葬技師の奮闘記 『SMOKE GETS IN YOUR EYES』

現代人は「死」を忌み嫌い、自分たちの「生」からできるだけ遠ざけようとする。 汚いものを見ないように、死から目をそらすように 医療技術の発達に伴って現代人は、できるだけ長く生を繋ぎ止めようと必死になって、健康寿命を越えて認知症などの「生の綻び…

にわかラップファンが見る 『STRAIGHT OUTTA COMPTON』

ネット放送「Abematv」の「フリースタイルダンジョン」を始め、昨今はパンピーにまで浸透し始めている ラップブーム! ミーハーの俺は、さっそくそのルーツを探るべく、ギャングスタラップの黎明期を作り出したカリフォルニア州コンプトン発の活かした…

桜庭一樹 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

実社会にコミットするため、生活に即した「実弾」を打ち続ける主人公の女の子。 そんな主人公がある日出会った海野藻屑(うみのもくず)という女の子は、実弾が手元に無く、空想でできた砂糖菓子の弾丸をひたすらに打ち続ける。 その弾はしかし、社会の歪な…

本物だなぁと思った漫画 『THE WORLD IS MINE』 新井英樹

漫画にもいろんなジャンルがあるが、 社会とか人間の本質を描いた、魂に響く漫画 というものがある。 俺の中ではこれ、 『THE WORLD IS MINE』 新井英樹 エンターブレイン 2006 辞典ほどの分厚さで、全5巻という大ボリューム 何年も前に一度…

吉田修一 『怒り』

パレードからの.. 吉田修一『怒り』 消化不良感が強い。 時を同じくして違う場所に身分不詳の青年が現れる。 それぞれがその青年と信頼関係を築いていくが、少しの綻びから、隣のこの人は手配中の殺人犯かもしれないという疑心暗鬼に変わっていく。 サスペ…

行間に漂う不気味さ..吉田修一『パレード』

なんなのだろう..この、読んでいるうちに胃の腑から静かな不気味さが滲み出してくる感覚は.. 『パレード』 吉田修一 幻冬舎文庫 2004 適当に交ざって、飽きたらいつでも去れるような、チャットのような表層的な空間で共同生活をする若者達。 心の内奥を…

西加奈子 『円卓』

西加奈子作品を初めて読んでみようと思い、 『円卓』 文藝春秋 2011 を手に取った。 言葉のリズムが良く、断片的な文章の欠片の一つ一つが符合して意味を為し、脳にストンと落ちてくる感覚が小気味良い。 大人になり薄い皮膜越しには見えにくくなった透…

ピース又吉 『火花』

最近は相方の綾部祐二の方がニューヨーク進出の騒ぎでメディアに取り上げられているが..今更ながら又吉直樹の『火花』の感想.. 己のセンスに付き従い、世間を度外視して奔放に生きる、天性の才能を持つ先輩と、その先輩を師と仰ぐ、世間を捨てきることの…

青春映画と言えばこれ、金城一紀原作 『GO』

人生の節目節目で見返したくなる映画がある。 窪塚洋介主演 『GO』 だ。 窪塚のカリスマ性と、柴咲コウのミステリアスな妖艶さと、作品の軸として埋め込まれている マイノリティの反骨精神 初見から10年以上が経ち、会社に飼い殺され 去勢された犬 のよ…

青春時代に心をえぐられた映画 『リリィ・シュシュのすべて』 を思い起こす

大人となり、社会人としてある程度安定した今、あえて、不安定な青春時代に触れて心のひだにこびりついて記憶に残っている映画を、思い起こしてみた。 まず、思いつくのはこれ 『リリィ・シュシュのすべて』 [監督] 岩井俊二 [出演] 市原隼人、蒼井優 他 200…

ブログ始めました! ・・とか言ってみる。

「ぶろぐ」 この言葉から連想するものは、きらびやかな毎日を送る幸せな人達が、「朝食べたもの」「テレビで笑ったこと」「人に言われてちょっと傷ついたこと」などの微笑ましい日常を綴る せきららなぼくの日常日記 というやつだ・・・ ・・ ・・そんなまぶ…